2024/11/06
日本時間11月6日16時すぎ、ライブ放送ではアグリーなトランプの「勝利宣言」が続いている。レイチェル・バイトコファーの(バイデンドロップアウト以前の)危惧が的中してしまった。
2024年は、皆さんが望むと望まざるとにかかわらず、「ゲーム」の終わりです。トランプを倒せば、アメリカの民主主義はこの混乱を切り抜けられるでしょう。負ければゲームオーバーです。個人的には、トランプ始新世 (Trumpocene) に備えています。(レイチェル・バイトコファー)
また2016〜2020年までのドタバタが再現する。批評と批判メディアには活気のある時期となるだろう。が、今後、トランプの数々の「重罪」の自己抹消、JD・ヴァンスとマイク・ジョンソンの、「民主主義」なんてものはどこかにふっとんでしまう政治の日々が続く。が、例によって、新閣僚の短期辞任もくりかえされるだろう。これで、世界の「右傾化」動向はいっそう推し進められるにちがいない。
アメリカは、依然、白人至上主義の国であり、多人種の共存できる国などではなくなることが加速する。が、しかし、これによって、アメリカ人は、政治の本質をよりリアルに知るレッスンを深めるはずだ。
【追記】
選挙結果の予測に失敗したのは、アラン・リクトマンだけではなかった。彼の競争相手とみなされてきたネイト・シルヴァー (Nate Silver) ――「賭」サイトの情報を重視する――も、また、毎日熱烈にカマラ・ハリスを支持してきた(先述)のデイヴィッド・パックマンも、みな予想に失敗した。安全線をとって小利口に「接戦」と予測した者も、みな当たらなかった。接戦どころか、一般表でも勝ち、下院・上院でも多数派となり、共和党=トランプの「圧倒的勝利」だった。
リクトマンは、たちまちトランプにふりかえたメディアで嘲笑されたり批判されたりし、「デイヴィッド・パックマン・ショウ」のチャンネル登録者は、2日間に2万人が退会したという。
参照:リクトマンの選挙実況 "LIVE 2024 Election Night Coverage"と、 失望 "What... Happened..."
結局、嘘だらけのデマであれ、その批判もふくめてメディアでの露出でカマラ・ハリスをはるかに圧倒したことがトランプを勝利に導いた。が、ひとは、いま、そんなにメディア効果にもろいのか?