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粉川哲夫の「雑日記」

2021/11/28

また始まった

オミクロンへの感染拡大の可能性がとりざたされる一方で、トランプ派の面々は、またしても浅薄な陰謀理論説を広めようとしている。

トランプのハウスドクターだったロニー・ジャクソン(Ronny Jackson) は、オミクロンはバイデンが中間選挙で勝つためにばらまいた情報ウィルスだとツイートし、共和党のなかで賛同者を増やしている。

コロナ恐怖で選挙民がメール投票に走る――共和党はそれだと負ける――からだという。

いまはテキサス州の下院議員の地位を獲得し、MAGAの急先鋒のひとりになっているロニー・ジャクソンとしては、おつとめを果たしているにすぎないのかもしれないが、お粗末極まりない。

なお、産業界での平均的な予測では、オミクロンは、感染率は高いものの、症状は中程度で、ワクチンを打っていれば入院の必要はないとのこと。しかし、この情報源は、「発祥地」の南アフリカの医師が言ったというのだから、これも当てにはならない。

各国がただちに入国者に対する障壁を高くされた南アフリカ諸国としては、オミクロンが致命的であっては国家と産業の存亡に関わるという面もある。「中程度」という意見は極めて政治的である。

陰謀だ、陰謀だというのなら、これもワクチン会社の陰謀か? ワクチン会社としても、新種がもはやワクチンでは防げないという結論が出てしまったら、致命的になる。

だから、つぎつぎにブースターヴァージョンを作ろうというのだが、これって、ちょっとドラッグ中毒の悪循環に似てないか?



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