「シネマノート」  「雑日記」


2006年 04月 28日

●疲れてもVNC

ゲストをむかえる講座が終わり、片付けをすませてから、昨日のVNCの実験をバルセロナのクヌートと試みる。吉田君は半信半疑だったが、やはりiBookをiMacのG4-1GHzマシンに替えたら、Windows並のスピードになった。(最近は、同じソフトだとMac版よりWindows版の方が使いよいのはシャクですな)。これで、5月8日にバルセロナからのトニック・トレインのライブを実演できる。今日の講座ではちょっと消耗したが、VNCで生き返る。ナマよりデジタル/ネットのほうがインパクトがあるというのはどうしてかな?
夜、6月10日からワタリウム美術館で開かれる「さようなら ナム・ジュン・パイク展」の小冊子のためにエッセーを書く。情報と諜報の話を憑かれたように語るパイクの姿が浮かんで消えた。
http://www.vibrofiles.com/artists/artists_tonic_train.php


2006年 04月 27日

●VNCパフォーマンスの実験

サラ・ワシントンとクヌート・アウファーマンが結成するトニック・トレインに、わたしの「インターネット・メディア論」のために何かネットを通した実演をやってくれないかとたのんだら、VNC(Virutual Network Computing)で何かやりたいと言ってきた。わたしは、NeXTやSGI_IRIXで同等のものを経験ずみだったが、AT&T Research Labである種の「標準」のものが出来てからは使っていなかった。が、先日それを試してみて、かなり実用になることを認識した。むかしは、LANの外では遅くて実用にならなかった。WindowsとLinuxで試したので、今度は、Macで試してみようと、わたしのゼミと講義のあいだにメディア工房の吉田達さんにインストールしてもらう。
講義の「映画文化論」では、マドンナの映像のVJもどきをやったのだが、感想を聞いたら、面白かったけど、ああいうふうにつっぱるのは、いまは流行りじゃないという意見があった。時代認識として面白い。まえにも書いたように、いまは「造反無理」の時代なのだ。しかし、マドンナは、だからこそ「コンフェッション」というのではないかな?
講義後、インストール済みのiBookに、いまバルセロナにいるクヌートが「侵入」しているのが見えた。エディターを立ち上げて、「チャット」をする。しかし、iBookが古いせいか、Windows版よりも遅い。Skypeで話したところ、向こうでは、マウスのカーソルが実にトロイという。明日もう一度マシーンを替えてやってみよう。


2006年 04月 26日

●『ブライアン・ジョーンズ』と『ハード・キャンディ』を見た

午前中、『週刊金曜日』のために『Vフォー・ヴェンデッタ』評を書き、京橋へ。前回、同誌の『ククーシュカ』評で銃で撃たれるのを刃物で刺されたかのような記述をし、クレームの電話が編集部にかかったと聞いたので、今回は心して書く。この「日記」にしても、「シネマノート」にしても、どうも、雑書きの癖がついていけない。
『ブライアン・ジョーンズ』を見て渋谷の東芝エンタテインメント試写室へ。忙しかったが、今日の2本はどちらも見ごたえがあった。


2006年 04月 25日

●FILEか試写か

サンパウロで開かれる「FILE ELECTRONIC LANGUAGE INTERNATIONAL FESTIVAL」というのがあり、そこから「Invitation」というサブジェクトのメールが来たので、何かと思ったら、わたしのウェブサイトを「FILE Hipersonica オンライン・アルカイブ」に加えたいというのだった。基本的にわたしのサイトはコピーライトフリーなので、問題ないのだが、できれば「ファイル」で欲しいとのことで、その作業にかかる。サイトをまるごとDVDディスクかなにかに取り込もうというわけだが、全体で3GBぐらいあるうえに、内部リンクが複雑なので、それを整備するのが大変。そんな作業をしていたら、試写に行く時間がなくなってしまった。コンピュータはどうも映画にさからうような気がする。
http://www.file.org.br/


2006年 04月 24日

●『夢駆ける馬ドリーマー』を見た

六本木のアスミック・エースで『夢駆ける馬ドリーマー』を見て、大江戸線で新宿へ出て、中央線に乗る。映画からネットに頭を切り替えて、「インターネットメディア論」を講じる。余興で、ヴォイストランスフォーマーを使い、デジタル時代における「肉声」の不在を実演したら、受けた。こんなことは、とっくにローリー・アンダーソンがやっているのだが。
夜、立花隆がNHKでサイボーグについてインタヴューし歩いている番組をちらりと見る。驚いたことに、海外取材のネタはみな以前にどこかで見たものばかり。こんな程度のことだったら、わたしが20年まえに出した『電子人間の未来』でも読んだほうがいいのではないかな?
https://cinemanote.jp/books/denshiningen/index.html


2006年 04月 22日

●アメリカの知識人

アメリカ友人からたのまれた推薦状を書く。この数年、わたしの知り合いや友人のなかで、ブッシュのアメリカを嫌って、カナダなどに「脱出」するアーティストや教師が多いが、彼もアメリカに嫌気がさしたらしい。わたしなんかが推薦状を書いても効果はないのだが、いろいろな国で評価されているということを記した推薦状がたくさんあった方が有利なのだ。
推薦状では褒め上げるのを基本にし、それをいかに決り文句でなく表現するのがコツ。わたしも、昔、色々な人に推薦状を書いてもらったことがあるが、自分はこんなにすごい人間なのかと思うくらい褒め上げる。これは、日本語の推薦状とは違うところだ。日本語で同じことをやると歯が浮く感じになるだろう。
以前、ある日本のアーティストが日本の財団にグラントを応募するというので、推薦状を書いた。案の定、彼は、受からなかった。翌年、もう一度チャレンジするというので、今度は、(英文・日本文を問わないというので)英語で推薦状を書いた。すると、彼は、見事、合格。ほかにも推薦状を書いた人もいるのだろうから、わたしのせいではないかもしれないが、英語の方が日本語よりもアッピール度が高いというのは、必ずしも鈴木 孝夫氏が『日本人はなぜ日本を愛せないのか』で論じているような単純な理由ばかりではなさそうだ。
href="https://utopos.jp/about_jp.html"jp/


2006年 04月 21日

●木村大作大いに吠える

ゲストシリーズの第2回は、ゴーイング・マイ・ウェイの撮影監督・木村大作氏。開口一番、「そこのお前、帽子とれよ!」と恫喝。いまの子は怒られると相手に愛を感じるのを木村氏は熟知しているかのよう。植草信和氏が聞き役になってくれたのだが、1を聞いて100を語る木村氏の独演にたちまち3時間が過ぎる。
「おい、ロダンの『考える人』がなんで肘を右膝じゃなく左膝の乗せているかわかるか? 無理をしてるんだよ。人間は無理をすると美しく見えるんだよ」
木村氏が指摘するまで、『考える人』の肘がどちらの膝の上に乗っているか考えたことがなかったが、そういえば左の膝に乗っているように見える。そして、右膝に乗せるのは簡単でも、左膝に肘を乗せるのはけっこう大変なのだ。
無届で『誘拐』を銀座のど真ん中で録ってしまうような「造反」の精神は、わたしもおよばずながら共有しているつもりのものだが、いま、こういう精神が確実に「時代遅れ」とみなされるようになっているのだろう。
href="https://utopos.jp/about_jp.html"jp/TKU/shintai/


2006年 04月 20日

●外に出たら、雨がやんだ

吉本大輔さんが、わたしに「雨男」かと訊いたことがある。彼が東経大で演るとき、よく雨が降ったからだ。しかし、わたし自身は、自分を「晴れ男」だと思っている。今日も、雨が降っているのでカサを持って外に出たら、とたんに雨が止み、日が射しはじめた。ただし、先日来、紫外線の恐怖を知るにつけ、晴れの日を警戒するようになったので、ありがたい気持ちにはならない。
今年のゼミは、活気がある。ゼミの終了後、感想や注文をメールだ出すようにしたら、ヴァーチャルなネットワーク、つまり面と向うと言わないことを言えるチャンネルだけは、着実に出来始めた。今日のテーマは、映像の「ホント/ウソ」を、習慣上「実感」して「実在」していると思い込んでいる「現実」を参照点にするのがばかげていることについて。
「映画文化論」(このタイトルにも抵抗したが、押し切られた)では、『ウディ・アレンのザ・フロント』の映画に出てくる「泣き」という言葉を便りに、「泣ける」ということで映画を評価する(悪しき)慣習の背景を考える。わたしは、この「同化」の情動を普及させたのはテレビだと思う。それにしても、『グッドナイト&グッドラック』が話題になっているのに、「マッカーシー旋風」について知らない学生が多いのには、驚いた。


2006年 04月 19日

●『アルティメット』を見た

リュック・ベッソンの製作というので警戒していたら、DVD付の試写状が届いた。見てみると、なかなかいい感じ。体を張ったアクションが抜群。映画の基本は、「動き」(ムービー、シネマ、キネマ、活動写真)だからね。
https://cinemanote.jp


2006年 04月 18日

●『胡同のひまわり』を見た

「文革」(文化大革命)でひどいめにあった父親の一家の話というので、まえから気になっていた。試写のタイミングが合わず、見るのが今日になってしまった。中国人の父子の関係を実にマイナーに撮った『Sons』(2000)というのがあったが、中国の父・息子関係というのは、一般的に難しいのだろうか? まあ、わたしなんかも、「抗争」に明け暮れていたが。
VJ風にやっている「講義」の材料を焼くのに、大分使ったDVDディスクではあまりに時間がかかりすぎるので、交換しようと、秋葉原へ。しばらく来なかったのだが、蔵前橋通のPC-Successへ入ったら、昌平小学校のそばに移転したという張り紙。そこへ行ってみたら、指定のビルは閉まっており、「WEB販売のみ」になったという張り紙。
日本は、現物を見て電子部品や製品を購入できる店がまだ多いが、だんだんアメリカのように、そういう店が少なくなるのだろう。店舗の「アマゾン化」だ。


2006年 04月 16日

●『Innocence』を見た

内覧試写なのだが、まだ邦題が決まらないらっしい。昼時でオフィースから食事に行く人々で歩道がいっぱい。ブティックなどのたちならぶ路地にあるアウラ・スクリーニングルーム。少女趣味をちらつかせるようなところもあるが、空間のもってまわった見せ方が面白かった。
電車を乗り継いで大学へ。インターネットメディア論という講義の初日。このもってまわったタイトルは、あたえられた「インターネット文化論」というのが嫌で、抵抗の末、変えてもらった。いまどき「文化論」でもないし、いちいち「論」と大上段にかまえる必要もないと思ったのだ。
入りは盛況で、わたしのウェブサイトを1995年からパラパラと見せ、その技術の変遷と社会文化的な背景の変化を話す。古いページを久しぶりに見たら、われながら色々なことをやっていたなと思う。
href="https://utopos.jp/about_jp.html"jp/oldpages/


2006年 04月 15日

●遅ればせながら

いろいろかさなり、シネマノートの3月分を飛び越して4月分をかくことになった。その4月の最新のもののノートも遅れているのだが、3月に掲載すべきだた『雪に願うこと』、『インサイド・マン』、『ロシアン・ドールズ』、『ディセント』の4本分をやっとアップロード。
https://cinemanote.jp/


2006年 04月 14日

●吉本大輔フルモーション

「身体表現ワークショップ」という毎回ゲストを呼ぶシリーズの初回。このイヴェントの皮切りはやはり吉本さんだろうと思い、来てもらった。彼とは10数年こういうことをいっしょにやっているが、一度も手を抜いたことがない。よって、学内を白塗りの裸体とサーカスで見る高足で練り歩き、大学当局をさわがせる。
今日も、やりたい放題をやってもらったが、メンバー4人とともにキャンパスを踊りまくっていたら、この講座をとっていない学生が多数見物に来て、ケータイメールを撮りまくていた。その一人が、興奮してまわりに訊いている、「今日って、何の日?!」そう、「革命の日」なのだよ。
ほんやら洞で打ち上げをしたあと、四谷でちょっとワインを呑み足し、仕事場にもどったら、来週のゲストの木村大作氏から電話あり、電話は24時間OKとのメモ。あわてて電話したら、木村氏は、先日のわたしの手紙に、「講義」よりも「ショック効果」をお願いしますというくだりがあったのが気に入った、大いにやりましょうとのこと。ありがたい。来週も「革命の日」になるかな。
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2006年 04月 13日

●ゼミの初日

今年のゼミメンバーの選考は、Eメールだやった。この3ヶ月に見た映画を上げてもらうという簡単な課題だったが、それぞれの性格が出た。その結果、20人近くを採用することにした。人数的には、ちょっと多いが、なんとかやれそう。いろいろな短編映画を見せて、感想をマイクに向って言うというのをやった。昨年とちがって、やる気が伝わってくる発言が多い。さもなけりゃ、やっちぁいられない。でも、今年は、ここにゼミの呪詛を書かずにすみそう。
次につづくは、「映画文化論」という講義の第1回。今年は(世の風潮に腹を据えかねて)〈「泣ける」映画とその状況〉というのをテーマにしたので、まず、「泣かせ」を売りにした映画の部分を5、6個所見せる。テーマを決めてしまってから困ったのは、わたしは、その種の映画のビデオやDVDをわずかしか持っていないことだった。


2006年 04月 12日

●『バルトの楽園』を見た

松健が出て、ベートーベンの第9というので、「歓喜の歌」にあわせた松健サンバ仕立てかと思ったら、しっかりと作ってあった。とにかく映像がばっちり。部分的に戦闘シーンがあり、それが妙におしゃれだと思ったら、ガンエフェクトは納富貴久男さんだった。さすが。
夜、以文社から近く出る新雑誌『VOL』のために平沢剛さんがわたしにしたインタヴューのゲラに手を入れる。インタヴューの場合、インタヴュアーが著者だと思うので、こちらは、不正確な表現を直す程度にとどめるのだが、今回は、大幅な書き込みを当てにしているとのことなので、追加情報を入れる。でも、これじゃ、「Eメールインタヴュー」にした方がよかったのでは?
https://cinemanote.jp/


2006年 04月 11日

●『ニューヨーク・ドール』と『不撓不屈』を見た

前者は、「善人は早死にする」という話。後者は、ライブドア問題もひょっとしてこれと同じじゃないかという疑問を提起するなかなかの力作。
https://cinemanote.jp


2006年 04月 10日

●『アイス・エイジ2』を見た

朝型に転向して1週間がたった。何とかもちこたえている。
『アイス・エイジ』は、けっこう温暖化やエコロジーへの視線がしっかりしていたが、2の方は、前作の風景におんぶした一種の「ファミリー」ものに陥っている。とりえは、動物たちの毛の映像が生々しいことぐらいか。


2006年 04月 08日

●ubuntu Linuxの新しさ

早起きをしていると、時間の配分になれず、机に向っても、以前のように集中できず、ついついコンピュータ内の整備やファイル整理などをして遊んでしまう。
昨年使ってみて「ダメだ」と思っていたubuntu Linuxのことを思い出し、インストールして使ってみたら、俄然よくなっているのに驚く。スワヒリ語で「友愛」や「融和」を意味するubuntuという名のせいか、オープンソースの創造的改変に勢いがついている。Fedora Coreなんかにくらべると、サイズも小さく、その分軽いのもいい。それと、このOS上で開発されたハッキングツール「ophcrack」などというものがあるのも楽しい。
http://www.ubuntu.com/


2006年 04月 07日

●『ローズ・イン・チドランド』を見た

試写室のある渋谷の桜ケ岡にたどり着いたら、車道を封鎖して、お祭りのような雰囲気。桜並木のある通りで、「桜祭り」のイヴェントをやっていた。いま、どこもかしこも桜である。桜って、そんなにいいんでかね?
テリー・ギリアムの最新作。ここまでやるかぁという感じ。宣伝の方は、逆にどう宣伝するかで頭を悩ましそう。
https://cinemanote.jp


2006年 04月 06日

●『OLD SALMON 海を見つめて過ぎた時間』を見た

この作品は、映画・舞台美術の巨匠・木村威夫の最新作だ。どのくらいの長さの作品かを知らずに行ったが、30分の短編だった。が、難解。こんど、わたしの大学の講座で木村氏を招待するので、そのとき、この作品のモティーフなどを訊いてみよう。
朝型3日目。依然、がんばっている。以前は、寝るまえに見ていた各局のニュース番組を起きてから見るというのは、新鮮。外国に行った感じ。


2006年 04月 05日

●デスクワークの一日

「まとも」な時間との新生活3日目。どうせダメになることはわかっていながら、新鮮な気分になるので、ガラにないことをしがち。友人から、早起きしているのなら、ラジオ体操してはというアドバイスのメール。しかし、「全国津々浦々」まで身体運動の型とリズムを画一化するラジオ体操は天皇制なんです。太極拳は、その点、どうなんだろう、と返信。
色々な人の世話になり、東経大のゲスト企画が固まったので、申請の書類を作る。朝方生活というのは、事務的なデスクワークには向いている。24ページの文書をまたたくまに仕上げ、ついでに、放置しておいた事務仕事を片付ける。
朝食後、昨日の1980年のガタリインタヴューに続き、1981年のもanarchyサイトにアップしたのだが、事務仕事のあと、先日イタリアに送ったガタリのCDをマルセイユのエチエンヌもほしいというので、ダビングしてパック。ポストまで出しに行く。
が、頭がすっかり事務系になってしまい、まだ時間があるのに、『アイス・エイジ2』か『ニューヨーク・ドール』の試写をあきらめてしまう。
href="https://utopos.jp/about_jp.html"jp/guattari/


2006年 04月 04日

●『柔道龍虎房』を見た

早起き生活2日目。寝るまえにチャンネルサーフィンしながら見ていたニュースショウ番組を、朝食しながら見ることになる。活動の初めに見るようなしろものではない気がするが、仕方がない。誰でもが言うが、なんでチャンネルを変えても、ネタはみな同じなんだろう?
昨日、仕事場にもどったら、案の定、千葉さんから、詳細な問題指摘。書いているうちに、オデッサの土地勘がボケ、変なことを書いていた。が、厳しい指摘をしてもらうと、原稿は確実によくなる。いまは、メールだが、むかしは、サシなので、けっこう険悪な雰囲気になることもあった。しかし、人にもよるのだろうが、わたしなどは、批判されると、かえって挑戦意欲が出て、格段とレベルの違うものを渡そうとし、いい結果を生むのだった。もう、そういう編集者/ライター関係はなくなってしまったが。
第2稿を仕上げて、渋谷へ。朝方になったせいか、渋谷で見る人間が、みんなプリテンシャスに見える。デジカメを地上スレスレの位置でシャッターを切り続けているジイさん。何撮ってんだよ?!
『柔道龍虎房』は、ジョニー・トーが、黒澤明の『姿三四郎』に捧げた作品とのことだが、何か、現地人向けの特殊なエスニック料理を食ったみたいな不思議な印象。ジョニー・トーは好きだが、銃が出てきた方がしっくりする。


2006年 04月 03日

●『デイジー』を見た

いろいろ問題が出てきたので「パンク」生活に見切りをつけ、「朝方」の生活に切り替えた。といっても、初日なので、異国に行き、時差ぼけを感じている気分。
『僕の大事なコレクション』の劇場パンフレットのための雑文の第1稿を書く。第1稿というのは、ラッシュみたいなもので、これから大幅に変わる。とりあえず、後ろを見ずに打ちまくったもの。それをとりあえず、千葉玲子さんに送る。
風が強くて(ということは低気圧が張り出して)まずいのだが、半蔵門の東宝東和へアンドリュー・ラウの『デイジー』の試写を見に行く。ゼミなんかで会っている学生さんのように、ちょっと頼りないチェン・ジヒョンの演技に飽いたところで、いきなりラウらしいアクションに変わる。そうこなくっちゃ、という感じでよかったが、わたしの好きなアムステルダムで撃ちあいはやってほしくないなという感じ。そういうことは無視するのが、ラウらしいところ。


2006年 04月 01日

●anarchyサイトの整備

腰痛がおさまらないので、椅子に深く腰掛け、コンピュータに向う。あまり創造的な環境ではないので、整理仕事が向くような気がして、しばらく放置しておいたanarchyサイトのファイル整備をリモートでやる。「リーモーと」と言っても、別の部屋に置いてあるだけなのだが。
先日、ラジオ・ポポラーレのマルチェロのためにテープから起こしたガタリ・インタヴューをリアル・ファイルにしてanarchyサイトに載せる作業。ラジオアート関係のページを作る作業。ログに出ているアクセスの失敗を是正するためのファイルチェック。
href="https://utopos.jp/about_jp.html"jp