233MHzWindowsマシーンを作る

RealEncoder5.0のように当面 Windows95/NT でしか使えないアプリケーションが増え、Win機を使う頻度が高くなったので、これまで使ってきたWindowsマシーン(DECのVenturis, Pentium 133MHz)では対応しきれなくなってきた。このマシーンでCPUのアップグレイドをはかろうと思ったが、Socket 5ではたいしたことはできないので、新調を計画した。本*、雑誌**、知りあいの助言などを参考にし、最後は、秋葉原の遊歩を通じて納得した選択を採用した。
秋葉原遊歩、購入、搬入、製作に正味1日かけた。出来上がった製品は、外観はメーカー品と全く見劣りしない。使い勝手も非常によく、満足している。ATマシーンは自作にかぎる。今後も自作することになると思い、この1号機を"KogaWay98"と名づけることにした。

*ノマド・ワークス編・著『自分で作るWindows95マシン』(エーアイ出版)
1996年刊なので、データは古いが、自作の際に知っておくべき基本がしっかりと書かれている。
**『PC-DIY』(季刊、キルタイムコミュニケーション) 「パソコン自作派ユーザーのための専門誌」と銘打っているだけあって、パーツの最新情報やノウハウをフォローしているクールな雑誌。

●部品構成(新規購入分):
Mother Board: GIGABYTE GA-586S2 (9,200YEN)
CPU: AMD K6-233 (20,400YEN)
32MB SDRAM(6,750YEN)
HD: IBM DHEA34330(4.3GB)(28,100YEN)
CD-ROMD: MITUMI ATAPI x32 (11,000YEN)
FDD: 2MODE MITSUMI (2,980YEN)
Case: AT仕様のミドルタワー (11,800YEN)
CPU Fan: SANYO (3,200YEN)
At-PS/2変換ケーブル (1,270YEN)

以上は、すべて秋葉原のPC BANKで購入。GA-586S2は、いま流行りのATX仕様ではないが、DIP SWでシステムスピードを変えられるので選択。他は、たまたま購入しやすかったので選んだ。新規購入の費用は10万円で済んでしまった。

以上のほかに手持ちの部品を流用:
VGA: Matrox MGA Milennium Power Desk(4M)
NE2000 compatible Lan Card (ISA)
Sound Blaster Sound Card (ISA)
TEKRAM 390 SCSI Card (PCI)
AD-TV4_5 Video Capture Card (PCI)
Memory: 8 MB SIMM x 2
Key Board、Mouse、Monitor

●組み立て:
・まず、マザーボードのレイアウトをつかむ(Manualとコネクターの配置を理解する)
・ケースのフタ、カバー類をはずし、内部を点検
・ケースにFD、CD-ROM Drive、HDを止め付ける
・マザーボードのDip SWをCPUに合った設定(K6-233の場合は、4と7をON、あとはOFF)にする(ケースに入れてからだと、小さいので設定しにくい)
・メモリー、CPU、CPUファンを装着
・マザーボードにコネクター類を接続(Power、ResetのSW、HD-loading、Speakerなどのインジケータ、AT仕様なので、シリアル、マウス、RS232Cなどのコネクターをケース本体に取り付け、そこからマザーボードにケーブルをつなぐ。最後に、各ドライブのケーブルを接続
・各種カード(ボード)を装着

●注意:
・HDとCD-ROM DriveのMaster/Slave関係の設定(IDEでは2台までディスクを接続できるので、HDとCD-ROM Driveをパラレルで接続し、一方を「スレイブ」にする――その場合、BIOSの設定は、「マスター」のHDのみでよい)→CD-ROM DriveのディップSWで設定(通常は [: : :] の中間をショートさせる
・CD-ROM Driveのオーディオ入出力ケーブル→Sound Baordの端子に接続する

●BIOSのコンフィギュレイション:
さしあたり、LOAD BIOS DEFAULTSでやる。あとから細かく設定しなおせばよい。
立ち上がったら[DEL]キーを素早く押す。THE MAIN MENU から LOAD BIOS DEFAULTS を選び、最後に SAVE & EXIT SETUPを選んで、Y[ES]を入力。

●ありうるトラブル:
症状(1):HDのランプがついたままそれ以上進まない
症状(2):FDを認識しない(FDの起動ランプーGreenーがつきっぱなしになる)→BIOSを立ち上げたとき、「DISK BOOT FAILRE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER」が出て、それ以上進めない。

原因:いずれの場合も、ケーブルが逆に接続されている。通常フタットケーブルの赤い線がコネクターの「1」および「2」の側になるように指定されているが、GigabyteのGA-586S2のマニュアルでは、これが逆に指定されているので注意。

(1998年2月4日)


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