2000-11-14
 

【アンケート】「21世紀、本はどうなる?」

少なくとも一読者であるぼくに対しては、問いの立て方がまちがっていると思うのです。問題は「どうなるか」ではなくて、「どうするか」ではないでしょうか? ですから、ぼくは、出版関係者たちに「これから本をどうしたいですか」と尋ねたいのです。太古から、肥沃な土地の砂漠化が「自然」のなりゆきではなかったように、本の「衰退」も、本に関わる者たちの選択の結果です。
読者としてのぼくが愛するのは、未知の本と本屋で出遭うことです。そのきっかけは、外装であることもあれば、内容であることもありますが、問題は出遭いの新鮮さです。しかし、現状では、そういう出遭いが、本屋でよりも、スクリーン上の文字との出遭いのなかでよりゆたかに起こるようになってきていることでしょう。このぶんでは、浮気なぼくは、ならサイバースペースのなかで新鮮な出遭いをさがすことにしようと思いはじめるかもしれません。

(本とコンピュータ 竹中龍太)